日本が誇る世界的クライマーである山野井泰史さん。
その名は登山界では知らぬ人はいないほど高い評価を得ていますが、彼の収入については意外なほど質素な暮らしぶりが知られています。
では、実際に山野井さんの収入はどれくらいなのでしょうか?
また、その収入源とは何でしょうか?
今回は、世界的な実績を持ちながらも質素な生活を送る山野井さんの収入について詳しく迫ってみます。
世界的クライマーなのになぜ年収は300万円程度なのか?
山野井さんは、妻の妙子さんとともに奥多摩で静かな生活を送っています。
実際に二人合わせた年収は300~400万円ほどと言われており、世界的な知名度や実績を考えると非常に少ない額です。
海外では同じレベルのクライマーであれば、高額なスポンサー契約や広告出演料などで裕福な生活を送ることも珍しくありません。
しかし、山野井さん夫妻はそのような生活を望まず、あえて質素な暮らしを選んでいます。
山野井泰史がスポンサー契約を積極的に受けない理由とは何なのか
山野井さん夫妻は、講演会やマスコミ出演、スポンサー契約などの申し出を積極的に受けていません。
それは、お金と引き換えに今の静かな暮らしや自由な登山スタイルが失われることを避けたいという強い信念からです。
彼らにとって重要なのは経済的豊かさよりも、自分たちが心から望む生き方や登山への情熱を守ることなのです。
登山家としてどうやって生計を立てているのか
定職につかない山野井さんは主に富士山での強力(荷物運搬)仕事や、登山雑誌への原稿執筆料、登山用品メーカーからのアドバイザー料などで収入を得ています。
これらの仕事から得られる収入だけでも生活費は十分賄えるそうです。
妻の妙子さんも御岳山の宿坊でパート勤務しており、そこで得た収入と合わせて遠征費用を貯蓄しています。
質素な暮らしで本当に海外遠征費用まで貯められるのか
奥多摩で家賃2万5千円という格安物件に住み、光熱費や生命保険料、食費、車の燃料代など全て含めても月10万円ほどで生活しています。
このような徹底した節約生活によって海外遠征費用も十分貯蓄できているそうです。
つまり、質素倹約することで必要最低限のお金だけでも十分遠征費用を捻出できるということになります。
登山家として成功すれば必ず裕福になれるわけではないのか
日本では登山だけで生計を立てることが難しく、多くの登山家が兼業という形態を取っています。
歯科医や外科医など比較的裕福な職業との兼業もありますが、それでも裕福になるとは限りません。
特に山野井さん夫妻の場合、自分たちのスタイルや価値観を優先しているため、大きな収入にはつながっていません。
海外と日本では登山家への評価や待遇が違う理由とは何か
海外では国家資格制度が整備されている国もあり、有名クライマーには高額スポンサー契約がつくことも珍しくありません。
一方、日本では登山家に対する社会的認知度が低く、大手企業とのスポンサー契約も難しい状況です。
そのため、日本人登山家は兼業しながら活動するケースが多く見受けられます。
日本特有の価値観が影響している可能性
日本では「好きなこと」を仕事にする場合、お金儲けよりも趣味や生き方として捉える傾向があります。
このため、日本人クライマーは収入よりも自分たちの価値観や自由度を重視する傾向があります。
スポンサー契約に対する考え方
日本企業でもスポンサー契約はありますが、有名度や広告効果重視となり、知名度が低い分野には資金提供されづらい現状があります。
そのため、パタゴニアなど知名度が低い地域への遠征にはスポンサー確保が難しいという現実があります。
お金よりも自由な生き方を選ぶ理由とは何か
山野井さん夫妻の場合、お金よりも自分たちが本当に望む自由な生活スタイルや静かな環境を重視しています。
お金によって縛られることなく、自分たち自身が納得できる人生を送ることこそ重要だと考えているのでしょう。
まとめ
世界的クライマーとして数々の偉業を成し遂げながらも質素な暮らしぶりで知られる山野井泰史さん夫妻。
その年収は決して高くありませんが、自分たちの価値観や自由さこそ大切だと考えています。
彼らの生き方から学べることは、お金だけではなく、自分自身が納得できる生き方こそ真に豊かな人生につながるということでしょう。
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