高校卒業後、英語も話せないまま単身渡米した永田有理さん。無職のシングルマザーからロサンゼルス市警の警察官へ――その驚きの経歴が注目を集めています。
152センチの小柄な体に似合わず、銃と正義を抱え、危険な街で命を懸けて働く姿はまさに現代のヒロイン。警察学校を34歳で入学・卒業し、50人中18人しか生き残らない過酷な訓練を突破。やがてNPOを立ち上げ、人身売買被害者を救う活動に尽力しています。
壮絶な過去、母としての愛、そして使命感に満ちた生き方。そのすべてがこの一人の女性“警察官ゆりさん”を形作っています。
警察官ゆり 何者か、その正体と経歴とは？
警察官ゆりさんの本名は永田有理さんで、1980年11月生まれの現在44歳です。 東京都世田谷区出身の日本人女性として生まれ、現在はロサンゼルス初の日本人女性警察官として活躍しています。
身長は152cmと小柄ですが、ロサンゼルスの危険な街で犯罪と向き合い続けてきた勇敢な人物です。 彼女の人生は決して順風満帆ではありませんでした。 中学時代はアトピー性皮膚炎が原因でいじめを受け、高校時代はギャルとして友達と遊び歩く日々を過ごしました。
高校卒業後、父の薦めで18歳で単身アメリカに渡り、語学学校を経て現地の大学でダンスを専攻しました。 大学在学中に結婚して2人の子供を授かりましたが、約7年の結婚生活を経て離婚し、無職のシングルマザーという絶望的な状況に陥りました。
そこから這い上がり、34歳でロサンゼルス市警察アカデミーに入学し、警察官としてのキャリアをスタートさせたのです。
警察官ゆりさんが無職のシングルマザーから警察官になった理由とは？
永田有理さんが警察官を目指した理由は、シングルマザーとして2人の子供を育てるための経済的安定と、社会貢献への強い想いでした。
離婚後、彼女は片っ端から求人に応募しましたが全滅という厳しい状況に直面しました。 絶望的になる一歩手前で、アメリカに進出した「CoCo壱番屋」に就職し、その後美容サロンにも転職しました。
しかし、シングルマザーとして子供2人を育てるには十分な収入が得られず、より安定した職業を探していました。 そんな時、警察官という職業に出会い、「子供たちに誇れる仕事」「社会の役に立てる仕事」として警察官を目指すことを決意したのです。
34歳でアメリカ国籍を取得し、ロサンゼルス市警察アカデミーに入学しました。 警察学校では同期56名中18名のみが卒業するという厳しい環境でしたが、永田有理さんは「絶対に諦めない」という強い意志で乗り越えました。
英語圏生まれでないことや身長の低さなど、不利な要素がある中での警察学校生活は想像を絶する過酷さでしたが、彼女は見事に卒業を果たしました。
警察官ゆりさんはどんな危険な現場を経験してきたのか？
永田有理さんは卒業後、ロサンゼルス空港警察（LAXPD）に配属され、ロサンゼルス空港と近隣のイングルウッドの境界をパトロールしていました。
この界隈は、ロサンゼルス中心街よりも危険なこともある、治安がやや悪いところです。 新人警察官として夜勤を担当し、夕方から翌日のお昼まで1日10時間の週4日勤務という過酷なスケジュールでした。
現場では覚せい剤中毒者に刺されるという命の危機にも直面しました。 永田有理さんは「絶対に子供たちを残して死ぬわけにはいかない」という強い想いで、危険な現場を乗り越えてきました。
ロサンゼルスは全米屈指の犯罪都市であり、日夜、公務に励む中で社会の闇を目の当たりにしてきたのです。 こうした経験が、後の社会活動や情報発信の原動力となっています。
警察官ゆりさんが立ち上げたNPO団体の活動内容とは？
永田有理さんは2021年に、NPO団体「LOVE SPECTRUM（ラブスペクトラム）」を設立しました。 この団体の目的は、人身売買を防止するための活動や被害者のためのシェルター設立を目指すことです。
警察官として働く中で、人身売買の実態を目の当たりにし、「この問題を放置できない」という強い使命感を抱いたのです。 LOVE SPECTRUMでは、人身売買撲滅活動を中心に、社会の弱者を守るための様々な取り組みを行っています。
永田有理さんは現役の警察官として活動しながら、一方でインフルエンサーとしても、SNSを通じて防犯対策やアメリカの治安状況などを日本語で発信しています。
YouTubeチャンネル「警察官ゆりのアメリカ生活」は登録者数35万人を超え、多くの人々に影響を与えています。 在ロサンゼルス日本国総領事館でも、永田有理さんを招いて安全対策講演会を開催するなど、その活動は公的にも認められています。
警察官ゆりさんは「怪しい」と言われる理由とは？
永田有理さんは、その情報発信の内容から一部で「怪しい」と言われることがあります。 その理由は、政治・社会問題に対する積極的な発信が、時に陰謀論と受け取られることがあるためです。
現役警察官として働く中で社会の闇を目の当たりにし、それを肌で感じた経験を発信している永田有理さんですが、その発言の一部が過激に映ることもあります。
しかし、彼女の発信は一貫して現場の声に基づいたものであり、警察官としての経験から得た知見を共有しているに過ぎません。 「怪しい」という声は、むしろ彼女が既存のメディアでは語られない真実を伝えようとしているからこそ、生まれているとも言えます。
永田有理さんの活動は、書籍も出版されるほど注目を集めており、多くの人々から支持されています。 客観的に見れば、彼女の経歴や実績は確かなものであり、「怪しい」というレッテルは不当なものと言えるでしょう。
警察官ゆりさんの現在の家族と今後の活動とは？
永田有理さんは2024年1月に、宮城県出身のミュージシャン・雄飛さんと再婚しました。 再婚後の2024年4月22日には、43歳で3人目となる子供を無事に出産し、現在は5人家族で幸せな生活を送っています。
永田有理さんは「アラフォーから育児をやり直しになるとは！といった感覚ですが、授かった宝物を大切に安全に、たっぷり愛情を注いで育てていきたいと思います」とSNSで綴っています。 2025年4月時点では「退職はしていないが休職中」とされており、育児に専念する時間を持っているようです。
しかし、警察官としてのキャリアや社会活動への情熱は衰えておらず、今後も何らかの形で社会貢献を続けていくことが予想されます。
YouTubeチャンネルやSNSでの情報発信も継続しており、アメリカの治安状況や防犯対策について、現場の視点から発信し続けています。 永田有理さんの人生は、「諦めない」「挑戦し続ける」ことの大切さを教えてくれる、まさに現代のロールモデルと言えるでしょう。
まとめ
警察官ゆりこと永田有理さんは、東京都世田谷区出身の44歳で、ロサンゼルス初の日本人女性警察官として活躍しています。 高校卒業後に単身渡米し、大学在学中に結婚・出産・離婚を経験し、無職のシングルマザーという絶望的な状況から這い上がりました。
34歳でロサンゼルス市警察アカデミーに入学し、厳しい訓練を乗り越えて警察官となり、危険な現場で命を懸けて働いてきました。 2021年にはNPO団体「LOVE SPECTRUM」を設立し、人身売買撲滅活動に取り組んでいます。
一部で「怪しい」と言われることもありますが、彼女の発信は現場の経験に基づいた真実であり、多くの人々に影響を与えています。 2024年に再婚して3人目の子供を出産し、現在は5人家族で幸せな生活を送りながら、社会貢献活動を続けています。
永田有理さんの人生は、どんな困難も乗り越えられるという希望と勇気を与えてくれるものです。
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