漫画界の巨匠として知られる鳥山明。その代表作「ドラゴンボール」や「Dr.スランプアラレちゃん」は世界中で愛されています。
しかし、そんな鳥山明の私生活については、あまり知られていません。今回は、鳥山明の妻である元少女漫画家のみかみなちさんに焦点を当て、二人の馴れ初めや結婚生活の秘密に迫ります。
鳥山明の妻はどんな人物なのか
鳥山明さんの妻は、本名加藤由美さん、ペンネームをみかみなちとして活動していた元少女漫画家です。みかみなちさんは1976年にデビューし、主に「花とゆめ」や「LaLa」といった少女漫画雑誌で活躍していました。彼女の作品は独特のセンスがあり、多くの読者に感動を与えたと言われています。
鳥山明さんは、みかみなちさんについて「あのセンスと知識にはかなわない」と高く評価しており、二人は互いの才能を認め合う関係だったようです。
鳥山明とみかみなちの出会いはどのようなものだったのか
二人の出会いは、意外にもイタズラ電話がきっかけでした。鳥山明さんが、当時「水田二期作」というペンネームを使っていた時代に、みかみなちさんにイタズラ電話をかけたのが始まりだったそうです。
しかし、これは全くの偶然ではありませんでした。実は、鳥山明さんの町内にみかみなちさんの親戚が住んでおり、同業者として紹介されたのがきっかけだったのです。最初は5人ほどの漫画家グループでの交流から始まり、次第に二人の距離が縮まっていったようです。
鳥山明とみかみなちの結婚式にはどんなハプニングがあったのか
1982年5月2日、鳥山明さんとみかみなちさんは結婚しました。しかし、その結婚式には思わぬハプニングが待っていました。
結婚式の前日、鳥山明さんが長者番付で1位になったというニュースが発表されたのです。そのため、結婚式当日に長者番付の取材陣が押し寄せることになりました。さらに、近所の人々が「えっ、(取材は)結婚式のことですか?」と逆取材をしたことで、鳥山明さんの結婚が一緒に報じられることになってしまったのです。
このハプニングは、二人にとって忘れられない思い出となったことでしょう。長者番付1位と結婚という二つの喜ばしいニュースが重なり、まさに人生の記念すべき日となりました。
みかみなちは鳥山明の仕事にどのように関わっているのか
みかみなちさんは、1985年に漫画家を引退しましたが、それ以降は鳥山明さんの仕事を支える重要な存在となりました。彼女は鳥山明さんのアシスタントとして、その才能を発揮し続けています。
特筆すべきは、「ドラゴンボール」連載開始時のエピソードです。時間がなかった鳥山明さんに代わって、みかみなちさんが初めの部分を書いたそうです。巻頭カラーを含む重要な部分を任せられるほど、みかみなちさんの実力は高く評価されていたのでしょう。
また、みかみなちさんは漫画家としての経験を活かし、ストーリーを考えている時には話しかけないなど、鳥山明さんの仕事のリズムを理解し、最適なサポートを行っています。このような理解者がいることで、鳥山明さんは創作に集中できる環境を得ていたのかもしれません。
鳥山明とみかみなちの結婚生活はどのようなものなのか
二人の結婚生活は、互いの理解と協力に基づいているようです。みかみなちさんは自身の漫画家としてのキャリアを一時休止し、鳥山明さんの仕事を全面的にサポートする道を選びました。
しかし、これは単なる犠牲ではありません。みかみなちさんは鳥山明さんの作品に時折手伝いをし、共に創作活動をすることで、自身の才能を発揮し続けています。二人は漫画家同士としても、非常に良きパートナーであると言えるでしょう。
また、二人の間には3人の子供がいます。長男の佐助さん(1987年生まれ)、長女の菊花さん(1990年生まれ)、そして名前が公表されていない次女さんです。家族全員が漫画に囲まれた環境で育ち、創造性豊かな家庭生活を送っていると想像できます。
鳥山明の子供たちは親の影響を受けているのか
鳥山明さんとみかみなちさんの子供たちも、両親の影響を受けているようです。長女の菊花さんは、中学生の頃から美術部に所属し、読売国際漫画大賞ジュニア部門に挑戦するなど、芸術的な才能を発揮していました。
その後、菊花さんはイラストレーターとして活動し、ロックバンド「凛として時雨」とのコラボTシャツや、DE DE MOUSEの茶碗、タオル、キーホルダーなどのグッズデザイン、さらには劇団公演の衣装やパンフレットのデザインなど、幅広い分野で才能を発揮していました。
一方、長男の佐助さんについては、最近になって「ドラゴンボール」関連の制作に携わっているという情報があります。東映アニメーションの林田師博氏によると、映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の製作において、スーパーバイザーを務め、重要な責任を負っていたとのことです。
このように、鳥山明さんとみかみなちさんの子供たちも、それぞれの形で両親の創造性を受け継ぎ、芸術やエンターテインメントの世界で活躍しているようです。
まとめ
鳥山明さんとみかみなちさんの結婚生活は、互いの才能を認め合い、支え合う理想的なパートナーシップと言えるでしょう。イタズラ電話から始まった二人の出会いは、漫画界に大きな影響を与える作品を生み出す原動力となりました。
みかみなちさんは自身のキャリアを一時休止してまで鳥山明さんをサポートし、時には「ドラゴンボール」の制作にも携わるなど、影の功労者として大きな役割を果たしてきました。また、二人の子供たちも芸術的な才能を受け継ぎ、それぞれの道で活躍しています。
鳥山明さんの作品が多くの人々に愛され続けている背景には、このような素晴らしい家族の存在があったのかもしれません。二人の結婚生活は、互いの才能を尊重し、支え合うことの大切さを教えてくれる、素晴らしい例と言えるでしょう。
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